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仕事はなんですか?と聞かれると困る 1

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  30歳から始まった外国での専業主婦時代に聞かれたくなかったのが「仕事はなんですか?」だった。 「会社員」とか「派遣社員」とか「バイト」とかそんな肩書きすらない自分は無性に居心地が悪かった。  同世代の働く人たちが眩しすぎて辛くて見れなかった。男性でも女性でも。夫ですら嫌だった。だって彼は働いているから。クリエイティブっぽい仕事(という雑な括り)の人たちはもっと見たくなかった。そこには絶対に辿り着けない自分と比較してしまうから。 もちろんそんな自分に、言葉をかけてくれる人はいる。 「子どもが小さいうちは仕方ないよ。」→両方やってる人たくさんいるじゃん 「子育ての経験は将来の役に立つよ」→ならなんで、世界中の社長たちは子育てやってないの?(今でも「経営者に子育てについて聞く」本当かウェブ記事とか見ると、ハァ?寝ぼけてるのかなって思う。)  自分が赤子の世話以外、誰にも求められないなっていうのを味わう日々だった。どうでもいいものを買うお金を稼いでいない自分。(なんらかのお金をどこかから、夫でも実家でも、もらって使うことに抵抗感があったし、今もある。自分のケアをなんてできない。だってケアにはお金か自分以外の人手がいるから。)  この専業主婦時代のの数年、仕事をしていなかった数年、で傷ついたのが自尊心だ。どれだけ、「子育ては大事。」「子育ては最高」と言われたところでも、一円にもならない。「お金じゃない大事なこと」ですよねー。なのになんで傷つくんだろう。  で、この数年が自分に残した影響はすごく大きく。  今でも、在宅で働いていても、自分に自信がない。名乗ったらそれになれるっていうから、「イラストレーター」ですと名乗り始めた。やっと仕事もできるようになった。でも、今も自信がない。 続く